目次
リベルサスとは
経口GLP-1受容体作動薬であるリベルサス（Rybelsus）は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、体重減少効果があることが知られています。リベルサスの有効成分はセマグルチド（Semaglutide）で、注射剤ではオゼンピックというものがあります。いずれもGLP-1（グルカゴン様ペプチド-1）受容体に作用する薬剤です。GLP-1は腸から分泌されるホルモンで、以下のような働きを持っています。
- 食欲抑制：満腹感を増やし、過食を防ぎます。
- 血糖値調整：食事後の血糖値を安定させます。
- 胃内容排出遅延：胃からの食物排出を遅らせ、満腹感を持続させます。
これらの作用により、リベルサスは過剰なカロリー摂取を抑え、体重減少をサポートします。
- GLP-1受容体作動薬とは？
GLP-1受容体作動薬は、血糖値を下げ、食欲を抑える作用を持つ薬です。この薬は膵臓からのインスリン分泌を促進し、胃の排出を遅らせる効果があります。もともと2型糖尿病治療に広く用いられており、食事療法や運動療法が十分な効果を発揮しない場合に補助療法として考慮されてきました。近年では、肥満症治療薬としての使用も増えています。
日本で発売されているGLP-1製剤は？
GLP-1受容体作動薬にはマンジャロやオゼンピック、ウゴービ、リベルサスなどの製剤が日本では販売されています。内科専門医院で治療を受けましょう。
当クリニックでは、内科を専門とするクリニックとして、リベルサス(GLP-1受容体作動薬）によるダイエット治療をサポートしております。万が一副作用が生じた場合にも、内科専門医による適切なケアを提供します。当院では薬を出すだけではなく、定期的な体重測定と副作用の相談など内科的に充実したサポートを行っております。
リベルサスの減量効果
GLP-1製剤の中でもなぜリベルサスなのか
リベルサスのダイエット効果は、いくつかの臨床試験で確認されています。またリベルサスは他の注射剤と比べて内服薬のため、簡単に始めやすいという利点があります。
臨床試験データ
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◎STEP試験（Semaglutide Treatment Effect in People with Obesity）
- セマグルチド(リベルサスの主成分)を使用した肥満患者での試験では、体重の平均15〜17%の減少が確認されました。
- リベルサス（経口製剤）でも、10〜14mgの投与量で体重減少効果が明確に現れています。
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◎PIONEER試験
- リベルサスを使用した2型糖尿病患者の試験では、平均で4〜5kgの体重減少が報告されています。
- プラセボ群と比較して有意な体重減少効果が確認されています。
これらの結果から、リベルサスは体重減少を目的とした治療においても有望な選択肢とされています。
リベルサスを使ったダイエットが向いている方
- 食事や運動だけでダイエットを継続するのが難しい方
- 内臓脂肪が多い方
- 年齢とともに痩せにくくなった方
- 運動不足の方
- 注射製剤は自身が無い方
⇒リベルサスは経口製剤であるため、注射タイプ（オゼンピック、マンジャロ）よりも服用が簡単です
リベルサス治療の流れ
Step1:外来診療
お電話またはWEB予約フォーム、LINEからご予約いただけます。
- 電話番号:058-372-5411
- WEB予約:こちら
- LINE予約:こちら（LINE予約をお勧めしています。)
目標についてお話を伺い、治療プランや料金について丁寧にご説明します。
Step2:血液検査
治療を始める前に、患者様の健康状態を確認するために血液検査を実施します。再検査は数ヶ月ごとを推奨しています。
Step3:診察
医師による診察で、血液検査結果や既往歴を確認し、最適な治療計画を決定します。
Step4：処方
リベルサスの使用方法について説明をします。
リベルサスは飲み方が非常に重要な薬になりますので、説明を行っています。
Step4:お会計
現金またはクレジットカードでお支払い可能です。その後、処方薬を受け取り治療を開始します。
リベルサスの費用
| 1回投与量 | 1ヶ月分（30日分）の費用（税別） |
|---|---|
| ３mg | 7500円 |
| ７mg | １４４００円 |
| １４mg | ２２５００円 |
注意点
初回は３mgから投与を開始し、効果を見ながら増量します。
副作用として吐き気や胃腸症状が報告されていますが、多くの方は治療を継続する中で改善します。
リベルサスの服用方法と注意点
服用方法
- 空腹時に服用 （重要）
食事の少なくとも30分前に、水（約120mL以下）で服用します。他の飲料（ジュースや牛乳など）は避けてください。
できれば１時間以上空けていただくと、薬の効果を最大限に発揮することができます。 - 1日1回、毎日服用
規則的な服用が必要です。
リベルサスに関する規制と当クリニックでの対応
リベルサスは日本の医薬品医療機器等法において「2型糖尿病」の治療効果が承認されている一方、当クリニックが提供する「肥満症治療・ダイエット」目的での使用は、国内では承認外使用として扱われるため、自費診療となります。
一方で、GLP-1受容体作動薬は、アメリカのFDA（食品医薬品局）やEU加盟国、韓国の食品医薬品安全処など、多くの国で肥満症治療の適応として承認されています。
当クリニックでは、信頼できる国内の医薬品卸業者から仕入れた、国内正規品を使用しております。安全性と品質を確保したうえで、患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えています。
よくある質問
リベルサスを使用すると低血糖症状が起こる可能性はありますか？
リベルサスの使用により低血糖症状が現れることがあるとされていますが、他の血糖降下薬と比べてリスクは低いとされています。しかし、他の血糖降下薬と併用したり、極端な食事制限をした場合は注意が必要です。ご不安の方は医師にご相談ください。
リベルサスを使用する期間はどのくらいですか？
リベルサスの使用期間は個人の状態によって異なります。通常は3か月以上の長期的な継続使用が推奨されますが、具体的な期間や投薬スケジュールは診察の上、医師との相談により決定されます。
急激な減量はリバウンドを起こしやすいとされていますので月に２～３kg程度の減量を行い、徐々に目標体重に近づけていきます。
リベルサスを使用しても食事制限は必要ですか？
リベルサスの効果を最大限に引き出すためには、食事制限をすることも重要です。バランスの取れた食事やカロリー制限を行うことで、より効果的な減量効果が期待できます。 ただ、マンジャロの効果で食欲は低下しますので、食事制限を意識しなくても効果は徐々にでてきます。当院では開始時に食事療法についても説明を行っています。
リベルサスの効果が現れるまでにどれくらい時間がかかりますか？
リベルサスの効果は個人によって異なりますが、通常は投与し１週間程度で食欲に変化が現れることが多いです。嘔気などの副作用がでやすいのもこの時期になります。急激に体重を下げてしまいますとリバウンドしやすくなります。目安としては1ヶ月に2～3kgの減量を数カ月継続し、適正体重まで減量することを推奨しております。
リベルサスをご検討の方へ
リベルサスを活用した治療で、健康的な未来を目指しませんか？
リベルサスはもともと糖尿病の治療のために作られた薬剤であり、使用の際は内科の医師の診察のもと、治療を開始することが望ましいと考えています。当クリニックでは総合内科専門医が安全で効果的な治療をサポートいたします。当院ではリベルサスの他にマンジャロの治療など、肥満症治療を行っております。
ご質問などございましたらお気軽に当院へお越しください。
文責：東海内科・内視鏡クリニック岐阜各務原院 院長 神谷友康
