目次
- マンジャロとは
- マンジャロの減量効果
- マンジャロ治療の流れ
- マンジャロ®皮下注アテオス®の費用
- マンジャロがおすすめの方・使用が難しい方
- 注意点
- マンジャロに関する規制と当クリニックでの対応
- よくある質問（Q＆A）
マンジャロとは
マンジャロは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド（GIP）とグルカゴン様ペプチド-1（GLP-1）の2つの受容体に作用する、世界初の持続型GIP/GLP-1受容体作動薬です。この薬剤は、2型糖尿病治療に使用されるGLP-1受容体作動薬の一種です。
マンジャロは週1回投与の皮下注射薬で、1回使い切りのペン型注入器を使用するため、患者様が用量を設定したり、注射針を扱う必要がありません。注入ボタンを押すだけで、自動的に注射針が皮下に挿入され、薬液が投与されます。
さらに、マンジャロはGIPとGLP-1の両受容体を刺激することで、血糖値の改善に加え、優れた体重減少効果を発揮します。
- GLP-1受容体作動薬
GLP-1受容体作動薬は、血糖値を下げ、食欲を抑える作用を持つ薬です。この薬は膵臓からのインスリン分泌を促進し、胃の排出を遅らせる効果があります。もともと2型糖尿病治療に広く用いられており、食事療法や運動療法が十分な効果を発揮しない場合に補助療法として考慮されてきました。近年では、肥満症治療薬としての使用も増えています。
- GIP（グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド）とは
GIPは、膵臓で分泌されるホルモンで、食後に血糖値の上昇に応じてインスリン分泌を促進します。マンジャロはGIPの作用を強化することで、血糖管理をより効果的に行うことが可能です。
当クリニックでは、内科を専門とするクリニックとして、マンジャロ（持続型GIP/GLP-1受容体作動薬）を安全に使用することができます。万が一副作用が生じた場合にも、内科専門医による適切なケアを提供します。当院では薬を出すだけではなく、定期的な体重測定と副作用の相談など内科的に充実したサポートを行っております。
マンジャロの減量効果
マンジャロは、オゼンピックやリベルサスと比較しても、特に優れた減量効果が確認されています。
臨床試験では、マンジャロの使用により体重と脂肪組織の大幅な減少が報告されています。これにより、他のGLP-1受容体作動薬よりも高い効果が期待されています。
臨床試験データ
- オゼンピック（セマグルチド）1mg: 平均減量 -5.7kg
- マンジャロ 5mg: 平均減量 -7.3kg
- マンジャロ 10mg: 平均減量 -9.3kg
- マンジャロ 15mg: 平均減量 -11.2kg
マンジャロ治療の流れ
Step1:外来診療
お電話またはWEB予約フォーム、LINEからご予約いただけます。
- 電話番号:058-372-5411
- WEB予約:こちら
- LINE予約:こちら
目標についてお話を伺い、治療プランや料金について丁寧にご説明します。
Step2:血液検査
治療を始める前に、患者様の健康状態を確認するために血液検査を実施します。再検査は数ヶ月ごとを推奨しています。
Step3:診察・処方
医師による診察で、血液検査結果や既往歴を確認し、最適な治療計画を決定します。
Step4：注射
マンジャロ®皮下注アテオス®の使用方法について説明をします。
初回は看護師がレクチャーをしながら注射します。
注射がご自身で打てるようでしたらその後はご自宅で注射していただきます。
Step4:お会計
現金またはクレジットカードでお支払い可能です。その後、処方薬を受け取り治療を開始します。
マンジャロ®皮下注アテオス®の費用
| 1回投与量 | 1ヶ月分（4回分）の費用（税別） |
|---|---|
| 2.5mg | 16,000円 |
| 5mg | 32,000円 |
| 7.5mg | 48,000円 |
| 10mg | 64,000円 |
マンジャロがおすすめの方・使用が難しい方
マンジャロがおすすめの方
- ダイエットを継続するのが難しい方
- 内臓脂肪が多い方
- 年齢とともに痩せにくくなった方
- 運動不足の方
- 他のGLP-1受容体作動薬で効果を実感できなかった方
マンジャロの使用が難しい方
- 妊娠中・授乳中の方
- 胃腸障害や膵炎などの持病がある方
- 重度の腎機能障害または肝機能障害のある方
注意点
初回は週1回2.5mgから投与を開始し、効果を見ながら増量します。
副作用として吐き気や胃腸症状が報告されていますが、多くの方は治療を継続する中で改善します。
マンジャロ®皮下注アテオス®の使い方や注意点の詳細に関しては、下記の5分程度の日本イーライリリー社の動画をご参照ください。
マンジャロに関する規制と当クリニックでの対応
マンジャロは日本の医薬品医療機器等法において「2型糖尿病」の治療効果が承認されている一方、当クリニックが提供する「肥満症治療・ダイエット」目的での使用は、国内では承認外使用として扱われるため、自費診療となります。
一方で、GLP-1受容体作動薬は、アメリカのFDA（食品医薬品局）やEU加盟国、韓国の食品医薬品安全処など、多くの国で肥満症治療の適応として承認されています。
当クリニックでは、信頼できる国内の医薬品卸業者から仕入れた、国内正規品を使用しております。安全性と品質を確保したうえで、患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えています。
よくある質問
マンジャロを使用すると低血糖症状が起こる可能性はありますか？
マンジャロの使用により低血糖症状が現れることがあるとされていますが、他の血糖降下薬と比べてリスクは低いとされています。しかし、他の血糖降下薬と併用したり、極端な食事制限をした場合は注意が必要です。ご不安の方は医師にご相談ください。
マンジャロを使用する期間はどのくらいですか？
マンジャロの使用期間は個人の状態によって異なります。通常は3か月以上の長期的な継続使用が推奨されますが、具体的な期間や投薬スケジュールは医師との相談に基づいて決定されます。
急激な減量はリバウンドを起こしやすいとされていますので月に２～３kg程度の減量を行い、徐々に目標体重に近づけていきます。
マンジャロを使用しても食事制限は必要ですか？
マンジャロの効果を最大限に引き出すためには、食事制限をすることも重要です。バランスの取れた食事やカロリー制限を行うことで、より効果的な減量効果が期待できます。 ただ、マンジャロの効果で食欲は低下しますので、食事制限を意識しなくても効果は徐々にでてきます。当院では開始時に食事療法についても説明を行っています。
マンジャロの効果が現れるまでにどれくらい時間がかかりますか？
マンジャロの効果は個人によって異なりますが、通常は投与し１週間程度で食欲に変化が現れることが多いです。嘔気などの副作用がでやすいのもこの時期になります。急激に体重を下げてしまいますとリバウンドしやすくなります。目安としては1ヶ月に1～2kgの減量を数カ月継続し、適正体重まで減量することを推奨しております。
マンジャロをご検討の方へ
マンジャロを活用した治療で、健康的な未来を目指しませんか？当クリニックの専門医が安全で効果的な治療をサポートいたします。
文責：東海内科・内視鏡クリニック岐阜各務原院 院長 神谷友康
