当院では、消化器内科として肝疾患(肝機能障害)や膵疾患、胆嚢などの病気について診療を行っています。肝臓の病気としては脂肪肝やウイルス性肝炎、肝硬変、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎などの肝臓の病気について診療を行っています。また慢性膵炎や胆石症、胆嚢ポリープなどの診療も行っています。
下記のような方は当院にご相談ください。
- 健康診断で肝機能障害を指摘された
- 最近疲れやすい
- だるい、食欲がない
- 黄疸(眼の色や皮膚が黄色い)がでている
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、病気ができても痛みなどの症状がでません。したがって、病気にかかっても重篤になるまで気づかずに放置をされてしまうとがあります。早期発見早期治療と、しっかりと定期的に経過を観察することが重要です。
必要に応じて近隣の病院と連携を図り、高度な検査や治療を受けるための紹介も行っています。
目次
肝機能異常を指摘されたらご相談ください
健康診断や人間ドックで「肝機能異常」「要検査」と指摘されましたら当院までご相談ください。
精密検査を受けることで、肝臓がどのような状態にあるのか確認できます。また、肝臓の精密検査として腹部エコー検査を受けることで、肝臓だけでなく腎臓など他の腹部臓器の状態も確認できます。
肝臓の働き
肝臓は人体の工場と呼ばれ、人間が生きていく上で不可欠な臓器です。人体の中でも最大の臓器であり、腹部の右上に位置しています。アルコールや薬物の分解から、体内のタンパク質の合成、栄養素を利用可能な形に変換したり、エネルギーを貯蔵したりなど、働きは多岐にわたります。肝臓は数千の酵素を使用し、500以上の化学反応を同時に起こす能力を持っていると言われています。
- 肝臓の代謝
消化管で吸収された食べ物は肝臓に運ばれ、栄養素が代謝されます。代謝された栄養素は血液中に放出されるか、肝臓に蓄えられます。糖尿病や脂質異常症などの代謝疾患の治療には、肝臓の機能を理解することが重要です。肝臓は血液中の余分な糖をグリコーゲンとして蓄え、必要な時に放出して血糖値を調整します。また、体内のコレステロールの70%は肝臓で生成され、高コレステロール血症の治療は肝臓をターゲットにします。さらに、重要なタンパク質であるアルブミンや凝固因子も肝臓で合成され、血液中に放出されます。
- 解毒
肝臓は私たちが摂取したアルコールや薬物、代謝産物などの有害物質を無毒化し、尿や胆汁として排泄する解毒作用を持っています。また、タンパク質やアミノ酸の分解によって生成されるアンモニアも肝臓で尿素に変換され、尿中に排出されます。
- 胆汁の生成
肝臓は胆汁の生成も行っており、脂肪の消化・吸収を助けます。肝臓で生成された胆汁は胆管に分泌され、胆嚢で濃縮された後、十二指腸で膵液と共に脂肪の分解を助けます。
文責:東海内科・内視鏡クリニック岐阜各務原院 院長 神谷友康