バリウム検査で異常を指摘された方へ
健康診断や人間ドックで実施される「バリウム検査(上部消化管造影検査)」は、胃や食道、十二指腸の粘膜に異常がないかを確認するための重要な検査です。「要精密検査」や「異常あり」と結果が出た場合、不安を感じる方も多いと思います。
当院では、バリウム検査で異常を指摘された(バリウム検査で引っかかった)方に対して、内視鏡検査(胃カメラ)を活用して、より詳しく状態を確認し、適切な治療へとつなげていきます。自覚症状がない場合でも、早めに精密検査を受けることが大切です。
バリウム検査とは?
バリウムという白い造影剤を服用し、X線撮影を行うことで胃や食道、十二指腸の粘膜の状態を確認する検査です。
この検査は以下のような疾患の発見に役立ちます。
- 胃がん
- 食道がん
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 胃ポリープ
- 胃炎
バリウム検査で異常を指摘された場合では、胃がんや、食道がん、胃炎、ピロリ菌感染など、胃がんのような重篤な病気から将来的に胃がんのリスクが高くなる状態、胃がん以外でもさまざまな疾患が隠れていることがあります。
バリウム検査の限界
バリウム検査を受けていれば安心?
バリウム検査は簡便で多くの人に行いやすい検査ですが、実は病変を正確に見つけ出す力(特異度)という点では胃カメラに比べて劣る場合があります。バリウム検査の特異度は約85〜90%程度とされており、がんや潰瘍などを正確に判別できないケースもあります。これは10~15%で胃がんなどの病気を正確に診断できないということであり、特に凹凸のない平坦な胃がんの場合はバリウム検査では見落とされやすいとされています。
胃カメラ検査との比較
一方、胃カメラ(内視鏡検査)は90〜95%以上の特異度があり、視覚的に病変を直接確認できるため、より正確な診断が可能です。
また、胃カメラでは必要に応じて組織の一部を採取(生検)し、顕微鏡での精密な診断も行えるため、早期のがんや前がん病変を見逃さずに発見することができます。
胃カメラ検査を受けた方が良い方
バリウム検査で異常が指摘された方は、たとえ症状がなくても精密検査として胃カメラを受けることを強くおすすめします。
内視鏡検査では、胃や食道、十二指腸の内部を直接観察できるため、異常の有無を正確に判断できます。必要に応じて病変の一部を採取(生検)して、がんなどの診断も可能です。
バリウム検査で異常がないにかかわらず胃カメラ検査を受けたほうが良い方
- 血縁に胃がんの方がいる
- 過去に胃がんを治療したことがある。
- 家族にピロリ菌の感染がある。
該当する方は胃カメラ検査を受けていただくことをお薦めいたします。
バリウム検査で異常を指摘された際の主な所見
バリウム検査で異常が疑われると、以下のような所見が記載されることがあります。これらはすぐにがんなどの重大な病気というわけではありませんが、内視鏡などによる精密検査が必要となることがあります。
粘膜の不整/辺縁不整
胃や腸の粘膜表面の滑らかさが失われた状態。潰瘍やがんの可能性もあるため要注意です。
陰影欠損
バリウムが付かずに抜けて見える部分。腫瘍やポリープなどの占拠性病変の疑いがあります。
胃ひだの乱れ/集中像
胃の内壁のひだが不自然に集まる、または乱れる所見。潰瘍の治癒過程やがんによる変化の可能性があります。
潰瘍性変化/ニッシェ(niche)
潰瘍部にバリウムがたまって小さな影(ニッシェ)を形成。潰瘍性病変の目印となります。
胃角の変形
胃の彎曲部に変形がある状態で、加齢や胃炎、胃潰瘍瘢痕が多いですが、胃がんがみつかるときもあります。
透亮像(とうりょうぞう)
バリウム検査で見られる比較的低くて平坦な隆起を指します。これはポリープや胃の中の気泡、残渣などによって起こることがあり、経過観察とされることもあります。初めて指摘された場合は必ず胃カメラ検査を受けましょう。バリウムが付着せず明るく抜けて見える部分。小さな隆起や気泡、早期がんの可能性があります。
バリウム検査で異常を指摘された方は必ず胃カメラを
バリウム検査で異常を指摘された方は放置せず、早めに胃カメラ検査を受けることが重要です。
胃カメラ検査が不安な方へ
胃カメラ検査に不安を覚える方も見えるかと思います。過度に緊張する方や過去に辛い経験をしたことがある方は鎮静剤の使用を勧めています。鎮静剤の使用によりウトウトと眠っている間に検査を受けていただけます。当院では特に苦痛の少ない内視鏡検査を心がけており、初めての胃カメラ検査の方も安心して胃カメラ検査を受けていただけるような体制を整えています。
胃がん(胃癌)は早期発見・早期治療で完治が可能な病気です。
一番大事なことは異常があればなるべく早く検査をうけることです。
検査に対する不安や心配があれば当院に一度ご相談ください。

問い合わせ
当院では、バリウム検査で異常を指摘された方(バリウム検査で引っかかった)へ、胃カメラ検査を行っております。胃がんは早期発見、早期治療にて完治が見込める疾患です。手遅れにならないようにバリウム検査で異常を指摘された方は胃カメラ検査(上部内視鏡検査)を受けるようにしましょう。
当院では苦痛の少ない胃カメラ検査(上部内視鏡検査)を行っており、土曜や日曜日も内視鏡検査を行っています。不安が強い方には鎮静剤の使用を行い、眠ったままの楽な検査を行っており、地域の皆様になるべく内視鏡検査を受けていただきやすい環境を整えることに注力をしています。
不安なことがありましたら当院にご相談ください。些細なことでもかまいませんので、なにか気になることがありましたらお気軽に当院へお越しください。

当院では各務原市はもちろんですが、岐阜市、岐南町、関市、笠松町、羽島市、瑞穂市にお住いの方からもバリウム検査で異常を指摘された方(バリウム検査で引っかかった)が胃カメラ検査(上部内視鏡検査)を目的にご来院して頂いております。
胃痛や胸焼けなどの症状が続くかたも、お気軽に当院へご相談ください。
また、当院は国道156号線沿いに位置しており、本巣市、山県市、美濃加茂市、美濃市、郡上市、一宮市、江南市、犬山市、扶桑町、大口町からのアクセスも良いため多くの患者様にご来院いただいております。
文責:東海内科・内視鏡クリニック岐阜各務原院 院長 神谷友康